海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2015-07-08から1日間の記事一覧

「スパイになりたかったスパイ」ジョージ・ミケシュ

ミケシュは、英国に帰化したハンガリー生まれの社会批評家で、日本に関する著作もある。本書は唯一のフィクションらしく、スパイの世界を茶化したファースとなっている。 ソ連の人々の飢餓を救う「夢の食品」の製造法を入手すべく英国へ送り込まれた主人公。…