海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2017-12-11から1日間の記事一覧

「ジェゼベルの死」クリスチアナ・ブランド

1948年発表、ミステリ黄金期の傑作として評価されているブランドの代表作。終盤に至り、何度も〝事の真相〟をひっくり返して読者を撹乱する「本格物」ならではの〝遊び〟が大いに受けたのだろう。確かに、畳み掛けるような謎解きのスリルは味わえるものの、…