海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2019-03-11から1日間の記事一覧

「捕虜収容所の死」マイケル・ギルバート

1952年の発表から50年を経て飜訳され、ギルバート再評価の機運を高めた作品。1943年7月、連合軍が間近に迫り、敗色濃い枢軸国イタリアの北部。約400人にものぼる英国人らがいた将校専用の捕虜収容所では、脱走のための地下トンネルが掘り進められていた。間…