海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

「ダイヤル911」トマス・チャステイン

ニューヨーク市警16分署マックス・カウフマン次席警視シリーズ第2弾。前作でも顕著だった大掛かりな設定とダイナミックな捜査活動が本作でも堪能できる。恐らく、ミステリ史上最もダンディな警察官カウフマンの私生活を絡めつつ、爆破魔の狂った行動をサスペンスフルに描くのだが、最後には一捻りあり、チャスティンの本領発揮といったところ。

評価 ★★★★

 

ダイヤル911 (ハヤカワ・ミステリ文庫―カウフマン警視シリーズ)