読書にかける時間がなく、2週間かかってようやく読み終えた。文庫本で600ページあまり、特に長い分量ではないが、綿密な描写がびっしりと続くため、どうしても読むスピードが落ちる。加えて、裏表紙のあらすじにある殺人が起こるのは、ストーリーの中盤になってからというノンビリ感。舞台が孤島の城というゴシックぶりも、私にはついていけなかった。解説によれば、ラストは今までのミステリにない趣向を凝らしているらしいが、単に解決を描かず曖昧にしているだけでしょう。もっと魅力的になるはずの女性探偵も、ただ振り回されているだけの感じだった。
評価 ★☆
皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 129‐2))
- 作者: P・D・ジェイムズ,小泉喜美子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1987/10
- メディア: 文庫
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