海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

「メグレと若い女の死」ジョルジュ・シムノン

メグレ物としては凡作だろう。
孤独な女の悲劇を描いているが、殺された動機が行きずりに近いため、それまでの捜査過程が生かされていない。また、翻訳者の文体に独特のクセがあり、集中できなかった。

評価 ★★