いわゆるリーガルサスペンスが量産されるきっかけとなった作品。
一人称の主人公登場シーンでは、のちに自らが裁かれることとなる人物はすでに殺害されており、次第に明らかとなっていく動機や証拠の類いを、読者は物語の進行とともに検証する。
ここら辺りの描写が非常に巧みで、主人公含めて誰でも殺人者となり得るという状況がじっくりと作り出されていくさまは、見事と言うほかない。
真犯人の意外性は高いものではないが、人間の愛憎がどんな動機にも勝るのだという証左なのだろう。
評価 ★★★☆
いわゆるリーガルサスペンスが量産されるきっかけとなった作品。
一人称の主人公登場シーンでは、のちに自らが裁かれることとなる人物はすでに殺害されており、次第に明らかとなっていく動機や証拠の類いを、読者は物語の進行とともに検証する。
ここら辺りの描写が非常に巧みで、主人公含めて誰でも殺人者となり得るという状況がじっくりと作り出されていくさまは、見事と言うほかない。
真犯人の意外性は高いものではないが、人間の愛憎がどんな動機にも勝るのだという証左なのだろう。
評価 ★★★☆