荒削りながらも筆力があり、サスペンスの盛り上げ方が巧い。
いわゆる悪徳警官物だが、正義感に溢れている割には、悪党どもの手のひらで意図も簡単に転がされ、挙句は自らの手で死体の山を築いていくという、ブラックユーモア的な面白さがあった。
しかし、よく拳銃の引っかかる男だ。
てっきり、自滅して果てるかと思ったが、続編はあるのだろうか。
評価 ★★★☆
- 作者: サイモンカーニック,Simon Kernick,佐藤耕士
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/08
- メディア: 文庫
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