海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

「暗殺者グレイマン」マーク・グリーニー

非情に徹し切れない暗殺者に、ヒーローとしてのぎりぎりの資格を与えている。
人を殺すことに正義という大義を加えることは、逆にあやふやなもどかしさも覚えるのだが。
それにしても、久々のアクション小説として堪能した。多国籍企業のもとに金のためだけに集い、殺戮を繰り広げる暗殺チームのドタバタぶりが面白い。

評価 ★★★★

 

暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV)

暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV)