海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

「私が愛したリボルバー」ジャネット・イヴァノヴィッチ

実は本作について語ることはあまりない。躍動感溢れる女性バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)の活躍を気軽に楽しめばよく、「重い小説」を読んだ後のブレイクにぴったりだ。負けん気が強く猪突猛進型、仕事も恋愛もひたむきだが、もろく傷つきやすいという等身大の女性を軽快なテンポで描いており、流石は元ロマンス小説家というところ。シリーズは長く続いており、第一作では抑え気味のスラップスティックな要素が全面に溢れてくれば、もっと面白くなるだろう。

評価 ★★★

私が愛したリボルバー (扶桑社ミステリー)

私が愛したリボルバー (扶桑社ミステリー)