海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2018-12-01から1日間の記事一覧

「フーリガン」ウィリアム・ディール

ハメットへのオマージュとして作者自身が位置付けている1984年発表作。ベースは「赤い収穫」だが、単純な焼き直しではなく、全体的な趣きは随分と異なる。恐らく、停滞したハードボイルドへのディールなりのアプローチなのだろう。主人公は、FBI特別捜査…