海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2019-10-21から1日間の記事一覧

「ベルリン空輸回廊」ハモンド・イネス

1951年発表、冒険小説界の雄イネスの力作。巨匠として安定した評価を得ている作家だが、代表作が定まらない〝不遇〟さもあって、比較的地味な存在に甘んじている。本作も知名度は低いものの、プロットが意外性に満ちており、中盤までは抜群に面白い。残念な…