海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2016-02-15から1日間の記事一覧

「フリッカー、あるいは映画の魔」

高い評価を得ている作品だが、さほど映画の世界に思い入れのない私にとっては困った代物だった。 本筋を単純化して述べれば、草創期のサイレントから70年代サブカルの隆盛期まで、退廃的ホラーの制作に、十字軍の時代から迫害され続けてきたキリスト教のカル…