海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2019-05-17から1日間の記事一覧

「珍獣遊園地」カール・ハイアセン

1991年発表作。ハイアセンは、常に環境問題を物語の基底とし、米国内での著しい自然破壊の象徴/指標ともいえるフロリダを舞台にしてきた。中でも、実質的なデビュー作となる「殺意のシーズン」は、傲慢な開発者らと闘う男の姿を熱く活写し、哀しくも美しい…