中盤まではややもたつくが、後半に影の男が登場して以降の結末まで畳み掛けるサスペンスは流石。老刑事の奮闘ぶりも印象的だ。フロリダの街や海辺の情景を、それを眼にする登場人物らの心情とだぶらせて見事な描写をするのもカッツェンバックならではといえ…
不覚にもラストシーン数行は涙で翳んでいた。物語作家としてのウィンズロウの底知れぬ才能に平伏し、惚れ直す。テイストはクライム・ノベルだが、苦いユーモアを交えた先の読めない奇抜なプロット、ロードムービー的な展開の中で繰り広げられる臨場感溢れる…
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