海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

2018-02-12から1日間の記事一覧

「恐怖の関門」アリステア・マクリーン

生命を賭けた冒険のあとに訪れる静寂。愛する者を無残に殺された男。その復讐を果たしたばかりの海は、どこまでも凪いでいる。マクリーン作品の中でも、最も余韻の残るエピローグだろう。冒頭から結末まで息つく暇もなく疾走する物語。恐らく、冒険小説に謎…