海外ミステリ・レビュー

……新旧の積ん読本を崩しつつ

「殺しあい」ドナルド・E・ウェストレイク

殺しあいが展開されるのは終盤の僅か二章のみ。しかし、これが凄まじい。凡庸なミステリーが一気にハードな活劇へと昇華する。
ラスト三行の余韻も素晴らしい。
埋もれたままにしておくには勿体無いウエストレイクの傑作ノワール

評価 ★★★★★

 

殺しあい (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

殺しあい (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)